先ほどついに政府の為替介入が行われました。昨夜のアメリカFMOCの0.75利上げ発表に続き黒田さんの金融緩和継続発表、スイスの中銀の0.25引き上げと続き一時145円となりましたが介入により141円に戻しました。
問題はここからですね。巨大なマーケットの中で日本だけの単独介入では効果が薄い事、政府の持ちだま(外貨準備)はアメリカ国債がほとんどなのでアメリカ市場で売らないといけません、大量に国債が売られると米金利が上がります。米金利が上がると日米の金利差がさらに広がりドルが買われ円安に戻るというスパイラルに入ります。
何処の国も物価の高騰で自国優先になるため今後も協調介入は望めません。一時的に戻しましたが市場原理で元に戻ると予測されます。成功率は30%という確率のようです。市場は日本政府の許容ラインが145円というのが分かりましたので焦点をそのラインに置いて行動するでしょう。
今回の介入でFXをやっている方は円高に一旦戻すことが政府の動きで予測できたので利益を出した方も多いと思います。銀行の外貨預金は円安方向に動かないと利益が出ませんが、FXであれば売りからも入れますので円高になっていく局面ではFX取引が有効です。これからじわじわと戻すので、そこでも利益が出ます。量が増せばレバレッジ効果があり利益は加速します。しかし税金は源泉微収20%で取得税のように累進課税になっていません。これが金持ちはどんどん金持ちになるわけです。
しかしながら日本政府は1200兆円の借金を抱えていますので今後も金利を上げることは難しいと思います。得意の対処療法で時間稼ぎだと思います。これが日本の現状です。