中古車相場に異変

新車の納期待ちに伴い現在中古車市場にも影響が出ています。昔からある一定の車種は中古車の価格が新車の価格を上回る事がありましたが一般的な車では見た事がありません。代表例では私が本田のディラーで営業をしていた30年前ぐらいでNSXを発売した時です。納期が一、二年となり新車価格が当時800万ほどでしたが中古車価格が1,400万になっていました。90年はバブル期でアメリカからアキュラブランドのNSXの逆輸入並行車も入ってきました。アメリカのビルなども日本企業が買い叩かれた時代です。現在はランクルに同じような状態になっています。新車が5年待ちとかでしたがついにToyotaは受注を停止しました。すると、新車価格が800万ほどですが先日のオークションでは1,400万にて落札されました。

上記の事例だけであれば一部のマニアの方のだけの話になりますが、さらにこの円安により一般車にも影響が出ています。円安の進行による買い負けです。これは車のみではなく色々なものに起こっています。例えばマグロです。昔は魚を生で食べるのは日本人くらいと言われていましたが、日本食ブームでお寿司が世界各地で大人気です。それに伴い中国などに買い負けして日本に入りにくくなっています。静岡の冷凍倉庫はガラガラ状態のようです。車も同じように外国人ブローカーの方がオークションで値段を釣り上げてしまい日本の業者が手を出せなくなっています。外国人ブローカーさんは3割ほど高くても円安の影響で平気なのです。

アメリカで日本のスポーツカーが人気になっていてこちらも高騰しています。G T-R,スープラなどです。彼らには二、三割安いのでお買い得なのです。

同じことが外国人観光客の買い物、企業のM&A、北海道などの不動産など色々なところで起こっています。政府さんそれでも円安続けますか?政府はウハウハ状態です。物価が上がり税収はどんどん増えていきますよね。輸出企業は円安で過去最高の利益となり法人税もウハウハ、個人の給与を物価上昇分上げてくださいと岸田さんは言っていましたが給与が上がれば取得税も増えます。これもウハウハですね。しかし、物価上昇分だけ上がっても豊かにはなりません。物価上昇分を上回るアップがなければ、、国民負担率は50%弱です。このツケは10年後に来ます。世界の自動車のEV化に日本は遅れすぎています。現在の自動車メーカーはテスラの一人勝ちです。時価総額130兆円です。トヨタが32兆円、BYD13.7兆円とその差は歴然です。既に世界の自動車メーカーはEVに入れ替わってしまいました。

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