またまたビックもターさんバズっていますね。フライデーさんの記事パンク、以前は不正車検、赤ナン無し走行、保険水増し請求、社内罰金制度、クレジット契約など次々と問題が発覚します。
昔は、SMSなどがなかったので噂程度で終わりましたが現在はあっという間に広がります。内部告発は怖いと思われている経営者も多いと思います。
私は30年前ディラーで15年営業していましたが、赤ナンバー無しは日常的でした。裏の駐車場から新車を架装するのにピットに移動するのですが普通にやっていました。
現在はカーセンサーやgooなどで検索をして中古車を購入する時代になりいかに車両本体が安いかが勝負になります。そこで横行しているのが諸費用で利益を出すという手法です。本体価格はオークション相場もしくは以下で提示して呼水し見積もりすると車両整備代、磨き代、車内消臭台などさまざまな費用を載せてきます。20年前は納車費用が問題になったことがあります。店頭納車の場合は返金するようになり現在は基本店頭納車になり見積もりにも入れないお店が多いと思います。私が中古車を購入したお店は陸送費用として支店間の移動費用を請求されました。本来、陸送費は県外などのお店で購入して店頭納車を希望しない場合に陸送業者に納車を依頼した場合に請求するものです。
皆さんは車を購入する時は現金かクレジットを組むかと思います。現金の場合は良いのですが、クレジットを組む場合は注意が必要です。銀行か車屋さんで組むかと思いますが車屋さんで組む場合は注意が必要です。現在は3%から4%ほどの金利かと思いますが、銀行さんで1%代です。金利が安いのはやはり銀行です。銀行では早期返済した場合返済日で利息分が減額されますが、車屋さんのローンはさほど還元されません。理由は車屋さんにキャッシュバックされているからです。クレジット会社はお客さんがローンを組み実行されると同時に手数料を車屋さんに支払っています。300万60回で20万ほどのイメージです。組まれた金利、額、回数で決まります。「ローンを組んでくれたら、値引き増やします」などの営業トークには注意しましょうね。値引き以上の金利を支払うことになります。これはメーカ直営のディラーでも普通に行われています。私も営業時代に販売台数の半分のクレジットのノルマがありました。無視していましたけど(笑)
社内罰金制度は車業界だけでなく営業の世界ではどこにでもあるかと思います。自動車ディーラー、生命保険会社に32年間勤務しましたがどちらもありました。会社組織ではなく営業所単位で普通にありますね。
ノルマといえば自動車保険です。自動車保険の証券を確認したがるのは満期日を確認するためです。良心的な営業マンは満期での切り替えを進めるのですが、中には強引に中途更改(現在の契約を解約して新契約にする。同一日で等級継承が可能)をする人もいます。年度中に事故をして保険を使ったのであれば良いのですが無事故の場合は満期日にならないと割引等級は進みませんので割引が遅れます。
保険水増し請求は微妙ですね。保険会社のアジャスターの見積もりは安いのでお客様の立場で請求額を上げるのはフロントマンの仕事だと思います。悪質な業者さんは金曜日の夕方に保険会社に事故報告して立ち会いがない金額(20万ぐらい保険会社によつて違います)を請求したり、フロントガラス飛び石の写真の流用請求は聞いたことがあります。損害額協定の悪質な利用で保険金詐欺ですね。火災保険は現在修理しないと保険金が出ないように変わっています。いずれ自動車保険にも適用されると思います。
不正車検は愛知県のトヨタのディラーでもあり氷山の一角だと思います。発覚すると個人は検査員資格剥奪と会社は指定工場取り消しの行政処分が待っています。指定工場が取り消されると町の整備工場のように車を陸運局に持ち込んで車検を受けないといけなくなり台数が捌けなくなります。
タイヤパンクは残溝の少なくなったタイヤが狙われていたようです。「パンクしていますよ」と行ってパンクを直しても数千円にしかなりません。「溝がないからまたパンクしますよ」といってタイヤ交換を誘導していたものと思います。昔、セルフのガソリンスタンドになる前は有人でガソリンを入れに行くと「無料点検しますので、ボンネット開けてください」といって水抜き剤やバッテリーやブレーキオイルを販売していた感じの延長なのでしょうか?手を加えるのは器物損壊で悪質ですね。
と色々お話しさせていただきましたが、悪質な業者さんもいますが、良心的な業者さんもたくさん見えます。お店の規模の大小では分かれません。個人的には規模の大きい会社ほど業界の慣わしで普通になっているような気もします。信頼できる業者さんとお付き合いしたいですね。
今回、大阪の業者さんがお値打ちな在庫を持っていたので取引させていただきましたが、外車ディーラーなども経営する大手ですが見積もり依頼すると普通に納車整備費用、磨き代が加算されていて、注文書に移行すると削除され本体価格に載せてありました。聞いてみると「注文書に書くとまづい」とのことでした。自動車公正取引協議会が10.1までに総額表示に改正しています。アンダーグラウンド化してますね。
まだまだ、時間がかかりそうですね。