14階マンションが多いわけ

マンションを建てるには建築基準法や消防法をクリアしないといけません

どちらも31メートルがポイントになります。ワンフロア3メートルとすると10階までが通常法規となり31メートルを超えても4階までは緩和基準があるため14階が効率よく建てる限界となります。もちろん建築基準法の建蔽率、容積率との兼ね合いもあります。

15階以上になると非常用エレベーターの設置が必要になります。これは避難用ではなく消防隊員用の活動のためです。

次の基準は100メートルです。30階以上のタワマンですね。ヘリポートHかRがひつようになります。Hは離着陸可能でRは救助スペースでホバリングでの救助となります。

当マンションは11階で中高層住宅地で建蔽率60、容積率200のためと思われます。

消防法17条1項では細かな設備が決められています。

消火器は150㎡以上、地下、無窓階、三階以上の場合必要となり、20メートルおきに設置しなければいけません。当マンションは30本の消火器が設置してあります。本年より消火器の有効期間が厳しくなりました。10年有効ですが5年を超えると超えた総数の一割を耐圧検査をしないといけなくなりました。費用面を考えると交換したほうが安価となり当マンションも今年3本交換しました。

地下に駐車場があると不活性ガス消化が必要になります。たまに点検業者さんが酸欠事故で亡くなっていますよね。

自動火災報知機は500㎡以上で設置しなくてはいけません、当マンションにも1階部分に制御盤があります。この装置が先月1回と今月二回誤発報しております。

当マンションも11階のため11階専有部には35個のセンサーがあります。半年に一度の点検をして3年に一度消防署に報告しています。誤発報はどれかのセンサーに異常があると思うのですが点検を受けていただけないのでどのセンサーかわかりません。なので今回は年数もたっているので全交換で進めています。

二階以上には滑り台の設置、11階以上は誘導灯、7階以上には連結送水管、連結送水管は10年はよいのですが10年超になると三年に一度の耐圧検査と報告が必要になります。管理会社は交換を進めてきますが私が理事長になってからは点検にしました。本年の検査から相見積もりで行っています。連結送水管とホース8本で管理会社20万、直発注7万です。

11階以上で非常用コンセントの設置も義務となります。いつも高圧洗浄の時に利用させていただいています。

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