10月から火災保険の改定が行われましたが3年ぶりの改定ですが今回は料率だけでなく制度の改定もあります。
1)値上げ 地震保険は0.7%値下げされましたが火災保険は平均10.9%の値上げになっています。中でも築古RC構造では1.6倍になる場合もあります。築古物件は漏水事故が多発するためです。私が代理店をしていた保険会社は築30年超の物件は排水管の設備更新をしていない場合は引き受けませんでした。当マンションの共用部の保険も現在3年契約で180万でしたが来年三月満期の為、先日見積もりを取ったら同一保険会社同内容で205万となり14%UPとなっていました。巻き直し(現契約を解約して9月中に入り直す)も考えましたが臨時総会が必要なため3社を比較して継続は別の保険会社にて総会へ上程予定です。
2)最長契約期間の短縮 当マンションができた当時は長期契約35年などローン期間に合わせて契約ができましたが何年か前に10年が最長契約でしたが10月より5年が最長契約になりました。火事による被害は減少していますが近年の自然災害の支払いが多額のため長期契約はどんどん短くなっています。
3)保険金支払い方法の変更 保険金の支払いが「後払い」に変更になりました。これまでは損害見積もりにて協定すれば支払われていましたが今後は修理後の領収書や写真が必要になります。これは悪徳業者を排除する為です。中には毎年保険会社を変えて請求する「お替わり」や被災地に行き災害とは関係のない経年劣化を災害申請して修理せずに保険金を受け取り別の用途に使うのを防ぐ為です。自動車保険では修理しない場合は消費税を支払わないのが対抗措置でありますが火災保険もそのようにしたら良いと思います。家屋の修理は高額なので立て替えが難しいケースもあると思います。
4)自己負担額の増加 免責0円契約はなくなり最低免責が3万から5万になります。低額請求を失くし事務負担軽減のためだと思われます。