日本人は保険が大好きなので三十年前から海外から規制を緩和するようい迫られました。初めは第三分野(医療保険、がん保険)からでした。がん保険などの外資のシェアが高いのはそのためです。それまで国内生保は死亡保障とのセット保険でした。それから二十年ほど前に傷害保険の節税保険が販売され法人に広まると国税は前例のないさかのぼって遡及するという大胆なメスを入れました。当時私も外資生命保険会社にて保険を販売していたので衝撃的でした。資本主義の国家でこのような対応は類にないので、内容はそれまで全損であったのが、四分の一損金になりました。通常は以降の販売より適応なのですがこの時は逆鱗に触れさかのぼって遡及になりました。
以降は逓増保険、がん保険、介護保険と新しい商品を開発してはメスが入るという繰り返しがいたちごっこに繰り返されました。三年ほど前だったと思います。解約返戻金の貯まる率によって損金率が変わるという通達が出されました。これで鼬ごっこは終了したと思いましたが、今度は払込期間中は解約返戻金がなく払込が終わると一気に解約返戻金が立ち上がる商品を開発して名義変更プランと題して販売されました。払込が終わる直前に法人名義の保険を社長の個人名義に変更して数回の保険料を個人で払うと一気に解約返戻金が社長個人のお金になります。
今回は金融庁と国税がタッグを組んで認可の段階でブロックをかけるということですのでいよいよ収束するのでしょうか?
どうなるのか見守っていきます。