感染から発症する癌と突然死

前回業務報告から酸の話になり癌の話になりましたが、感染症により発症する癌は三あります。

1.子宮頸がん ヒトパピローマウイルスHPVにより発症、ワクチンが日本でも承認され接種が開始されましたがさまざまな事例があり一時中断されていました。昨年から再開されていると思います。欧米では当たり前ですが日本ではなかなか普及していません。HPVワクチンは、性的接触の経験前に接種が望ましいとされています。子宮頸がんは20代から罹患率が上がり40代がピークとなります。他のがんに比べて若い罹患者が多いのが特徴です。公費対象は小6から高1までです。

2.肝臓がん 肝炎ウイルスにより発症、肝炎、肝硬変、肝臓がんとなります。入れ墨をすると感染の可能性が高いので生命保険に入れなくなります。温泉、プールもですね。

3.胃がん ピロリ菌により発症 日本人の胃がんの98%はピロリ菌により発症します。10代でピロリ菌の検査をしている自治体もあります。検査は数千円でできるので40歳になったら受けると良いですね。ピロリ菌の保有があれば健康保険で除去できます。薬を飲むだけです。日本癌学会|第23回日本癌学会市民公開講座 講演1「胃がんで亡くならないために何をなすべきか」 (jca.gr.jp)

日本人の三大癌は、胃、肺、大腸です。人間ドックを受けていればどれも早い段階で発見できます。胃はバリウムかカメラで、肺はCTで40歳から、脳ドックは50歳から、女性は40歳からマンモ、大腸は便や血液検査、内視鏡で見つけれます。数%の発症とされる膵臓がんはエコーなどでも臓器の裏側なので早期発見は難しいです。調子悪い頃には4の末期です。

後は、サイレントキラーによる突然死への対応です。脳梗塞、くも膜下、動脈瘤、動脈乖離、心筋梗塞などですがこちらは、がんと違って自分でコントロールできます。健康診断や人間ドックで血液検査をしますよね。同じ血液検査でも12項目、21項目など料金によって内容に差があります。AST,γ-GTPは肝臓。HDL、LDL ,中性脂肪は動脈硬化や脳梗塞。血糖値やHbA1cは糖尿病です。生保営業17年で限界値を叩き込まれました。

最後は尿検査ですが、おしっこをリトマス紙につけるだけですが、糖、タンパクの反応を三段階で確認します。+-±の三段階ですが+反応が出たら要注意です。糖は、血液検査の空腹時血糖と重なりますが、注意したいのはタンパクの反応です。尿は腎臓の病気と直結していますので大変重要です。生保では+になると必ず再検査で尿沈検査になります。うちの嫁も20代の出産時タンパクが出ていたのですが、そのまま何もせずに40代で透析となりました。生保時代は薬局でリトマス紙を購入して持ち歩いていました。過去に出たことのあるお客様に病院に行く前に予備で行っていました。人間ドックではもう少し詳しくなります。

最後は50歳代男性に多い尿酸値UAです。いわゆる痛風です。なったことはないですが本人に聞くと激痛だそうです。生保では7.9を基準に加入の判断をしています。50歳から脳ドックを受けます。腫瘍や動脈瘤を早期に見つけます。以上がサイレントキラーの注意するところです。突然死に繋がったり、透析になったり、後遺症が残りQOLが低下します。限界までは何事もなく日常生活が遅れてしまいますが、限界を超えると大変なことになります。透析患者の平均余命は20年ほどです。家族に迷惑をかけないためにも日頃からデーター管理をして早めの治療をお勧めします。

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